Interview住友化学の社員たち
技術系
研究所での経験を活かし、製造の現場へ。
有用な農薬を世界中に供給して
農業の未来に貢献していきたい。
生産技術・製品開発
大分工場 生産企画部
2020年入社/理工学研究科 応用化学専攻
Chapter01
農薬開発ならではの難しさ。
だからこそ、チャレンジしがいのある仕事だと考えた。
高校の頃は医学に関心がありました。大学では応用化学を学び、その知識を活かそうと、就職活動では医薬品製造に関わる分野を軸として企業選びを進めました。
しかし、その後、調べを進める中で、農薬が「食糧生産の安定」に直結し、気候変動や人口増加といった世界的課題の解決に貢献できる分野であることを知りました。こうした社会課題に化学の力で関われる点に魅力を感じ、その社会的意義の大きさと自分の知識を活かせる点から、農薬に関連する化学メーカーで挑戦したいと考えるようになりました。
その中から住友化学を選んだのは、独立した事業部門を持つなど、農薬開発に注力している姿勢に惹かれたからです。原体探索から製剤研究まで一貫して自社で完結できる体制を整え、幅広い研究開発に携われることも魅力でした。
Chapter02
原料のわずかな変化が品質に影響を及ぼす。
農薬の製造プロセスはスケールが大きく、
そして繊細。
大分工場は、住友化学の農薬事業における主要な製造拠点です。私は現在、この大分工場で農薬製造プロセスにおける製造支援に携わっています。主な仕事としては、まず原料の評価があげられます。製造プロセスで使用する原料の評価を行い、過去の分析結果と比較して許容範囲内であるかの確認をしています。懸念がある場合は、実機をスケールダウンしたテスト機で試験を行い、品質などを慎重に検証します。原料における組成や品質のわずかな変化が、最終製品に大きな影響を及ぼすことがあるのです。つまり、それほど農薬の製造プロセスは繊細だということ。製造工程でのトラブルを未然に防ぎ、高い品質を維持するために、極めて重要な業務です。
また、効率化・合理化に向けた製造プロセスの改善や新技術の開発も、私たちが担う重要な仕事です。例えば、現在、使用済みの原料に残存する有用成分を再利用するプロセスの開発に携わっています。液体の原料を結晶化して粉体にするプロセスがあるのですが、これまでの技術では、すべて結晶化できずに原料が残存してしまうという課題がありました。残った原料を再利用できれば、原料をより効率的に利用できることとなり、新たなコスト削減にもつながります。反応など基礎的な研究から製造装置まで、幅広い技術の結集が必要となるチャレンジングなテーマですが、ぜひ、成し遂げてみたいと思っています。
Chapter03
研究開発の基本に立ち戻り、壁を一つひとつ乗り越え、長年の懸案だった生産合理化を実現した。
私は入社後、研究所に配属となり、3年半にわたって製法の研究開発に携わりました。学生時代の研究はフラスコレベルでしたが、それを実機レベルへとスケールアップしていくプロセス開発を学べたのは大きな経験でした。また、一つの反応をとことん突き詰め、細部にまで目を懲らして検討していくスタイルも、現在の仕事でとても役立っています。
それを実感したのは、この部署に配属されて1年も経たないうちに任された生産合理化プロジェクトでした。主力製品の一つである除草剤において、近年、海外の競合製品が台頭し、コスト競争力の強化が早急な課題となっていたのです。そこで、主要原料をより安価なものに切り替える検討が進められました。
実はこの検討は、これまで何度か先輩たちが挑戦してブレイクスルーできなかった困難なテーマでした。私は研究開発の基本に立ち戻り、原因を一つひとつ丁寧に深掘りすることで壁を乗り越えていきました。そして自らの力で道筋をつけ、長年の懸案だった合理化を実現したのです。大きな達成感を得られただけでなく、大幅なコスト削減に貢献できた点でも印象に残るプロジェクトでした。
仕事は決して一人では完結せず、多様なメンバーたちとの連携によって前進していくことを肌感覚で学べたことも貴重な経験でした。検討を始めた当初、上司から「まず現場に行って、学べることは何でも聞いてきなさい」とアドバイスされました。たくさんの人たちとの連携やコミュニケーションこそが、プロジェクト成功の鍵であるという教訓を得ることができました。
Chapter04
オープンで温かな雰囲気と
信頼と誠実さを大切にする文化。
入社前は、住友化学は伝統的で固い会社で、みんな黙々と仕事に取り組んでいるイメージを抱いていました。けれども実際に働いてみると、とてもオープンで温かい雰囲気の職場であり、若手の意見やアイデアも積極的に受け止めてくれて、真剣に議論してもらえます。仕事中でも自然な感じで雑談が生まれるなど、リラックスして働ける雰囲気も、私が気に入っているところです。休憩スペースなども充実しており、そこで交わされる雑談から新しい仕事のアイデアを得たりすることもあります。
その一方で、安全や品質を追求する姿勢は徹底しています。ルールや手順書を整備して遵守するとともに、少々おせっかいと思えるほどお互いに声をかけあうなど、ミスを未然に防ぐ風土が根づいています。信頼や誠実さを大切にする、住友化学らしい文化だと思いますね。
Chapter05
研究開発、製造とキャリアステップを歩むうちに
もっと広い世界を見てみたい気持ちが湧いてきた。
これまでを振り返ると、順調にキャリアの幅を広げてきたように思います。研究所では研究を通じて製品が社会に出るまでの流れを学び、工場では製品を安定的に供給し続ける難しさを実感しました。その後、現在の部署で、製造や研究開発、品質保証など多様な部署のメンバーと一体となってプロジェクトを前進させていく仕事に携わり、とても楽しく、やりがいを感じています。この先のキャリアとしては、現在の経験を活かして再び研究所に戻るステップもあるかもしれませんが、私はもっと広い世界を見てみたいと思っています。将来的には、研究開発と製造のかけ橋となり、農薬のサプライチェーン全体をマネジメントしていく仕事にチャレンジしてみたいと考えています。食糧問題という課題を解決していくためにも、農薬は世界の人々の暮らしにとってなくてはならない製品です。効率的かつ安定的なサプライチェーンの構築を通じて、農業の未来に貢献していきたいと考えています。
Oneday Scheduleある1日のスケジュール












