Interview住友化学の社員たち
事務系
M&Aをする時も、設備投資をする時も、
この人に聞けば大丈夫と言ってもらえる人材になりたい。
事業企画
ICT&モビリティソリューション業務室
2017年入社/政治経済学部 経済学科
Chapter01
限定されないフィールドで、
新しいことにチャレンジできると思った。
大学までラグビーをやっていました。ラグビー経験者は金融機関や商社に入社する人が比較的多く、私も当初はそうした業界を志望していました。しかし途中から、間接的に事業に関わるよりも自分自身が直接事業を動かす方が面白いのではないかと考えるようになり、それが化学メーカーに広く目を向けるきっかけとなりました。
化学業界は、時代のニーズに合わせて活動の領域を変化させてきた業界。だから自分も、「限定されないフィールドでさまざまな経験や知識を得ながら、新しいことにどんどんチャレンジできるのではないか」、そう感じたのです。
さまざまな企業を検討する中で、特に参考になったのは面接を通じて得た印象でした。面接では、実際にそこで働く方々と直接お話しする機会があります。その中で、住友化学の社員の方々はとても親身になって話を聞いてくださり、面接というよりも会話をしているような感覚でした。このとき、入社後の働くイメージを具体的に持つことができたことが住友化学への入社の決め手となりました。
入社後、最初に配属された事業部では業績管理を担当し、製品の販売実績とコストを照らし合わせて業績を予想したり、実際の業績を分析したりしました。こうした予想や分析を行うためには、例えば製品を製造し販売するためにどのような費用が発生してどれくらいのコストがかかるのかを、一つひとつ積み上げて考えていく必要があります。事業を運営していく上で必ず知っておかなければならない数字の基礎知識をここで身につけられたことが、現在の企画業務にも役立っています。
Chapter02
市場の特性や競合の動向を分析し、
事業の勝ち筋を考える。
現部署は3部署目となります。前部署と現部署は事業部門が異なりますが、いずれも企画業務を担当しています。所管事業における市場の特性や競合の動向を分析し、それに対する自社の強みや弱みを踏まえ、事業の勝ち筋を考えていく。同時に、競争優位を生み出すための設備投資やM&Aを企画、実行していく——これが事業企画の主な役割です。
事業部門の企画に関わる組織は、大きく二つあります。一つは、部門全体に関する企画から実行までを担う「業務室」。もう一つは、事業部ごとにより現場に近い視点で企画から実行までを担う「事業企画部」です。それぞれ役割が異なり、言うなれば、前者が事業の戦略を担う経営企画、後者が事業の戦術を担うマーケティングです。
私は「業務室」に所属していて、部門全体の経営戦略を考えることが仕事です。担当する機能材料事業や電池部材事業をよりよくしていくため、「どのような投資が必要か」「どの企業と協業すべきか」あるいは「この事業を買収するのが得策ではないか」など、多角的な視点から企画を検討しています。社内外の関係者と日々ディスカッションを重ね、ひとたび合意が得られれば、それを実行へと移していきます。
特に取り組んでいるのが、電池部材製品の企画です。EVの普及が一時的に減速する中、電池部材製品を取り巻く環境は厳しさを増しています。一方で、電池部材は市場シェアの7〜8割を中国企業が占めており、米中貿易摩擦の影響によってその潮目が変わる可能性もあります。我々にとってのビジネスチャンスをどのようにうまく形にしていくか、さまざまな観点から検討を重ねている最中です。
Chapter03
自身にとって初となる、
海外企業を対象とした事業買収を実行。
直近の仕事で印象に残っているのが、機能材料事業における競合他社事業の買収です。欧州の競合他社からスーパーエンジニアリングプラスチックス関連事業の売却打診がありましたが、この事業の買収は当社の事業拡大に大きく資する一方で、他社に買収されれば当社にとって大きな脅威となるものでした。そのため、なんとしても成約させたい案件でした。
私自身、これまでいくつかの事業買収や事業売却を経験してきましたが、海外企業を対象とした買収は初めてのこと。実際に取り組む中で、3つの壁に直面しました。法律の違い、税制の違い、そして文化の違いです。
当社でM&Aを行う際には、通常次のような流れで検討を進めています。まず買収先の選定、その後、対象会社との初期検討。買収の同意を得た後は、詳細検討(デューデリジェンス)、最終の買収条件交渉、そして買収後のシナジー創出までの統合、長期間にわたるプロジェクトを進行します。これらのプロセスにおいて担当者の腕の見せどころになるのが、買収をもとにした事業戦略の立案と、相手企業との交渉の2点です。しかし、そのどちらもが、先述した3つの壁に阻まれ、大変苦労しました。
この状況を打破するために、まずは社内の法務部や経理部、事業部と綿密に連携し、自分の手が届かない業務や不足している知識を補いました。それでもなお埋まりきらない知見については、現地のアドバイザリー(弁護士や税理士)を起用してサポートを受けました。この際に心がけたのは、自分の描いている戦略と、その中での本案件の位置付けや意義を明確にし、ロジカルに相手に伝えることです。買収の背景から生み出されるシナジーまでを筋道立てて丁寧に説明することで、関係者の納得と協力を得ることができました。
Chapter04
若手のうちから責任のある仕事、
幅広い仕事を任せてもらえる。
プロジェクトは無事に完遂することができました。事業部のメンバーから感謝の言葉をかけてもらったときは、これまでの努力が報われたと実感しました。この買収により、機能材料事業が市場で勝ち残るための手段を増やすことができました。買収後のバリューアップは事業部のメンバーに主軸が移っていくことがありますが、その前段階となる事業戦略の立案時に、どれだけ具体的な青写真を描いておくかは、その後の成果を大きく左右すると理解しています。
今回の案件では、法務や経理、交渉、ビジネスなど、さまざまな課題に直面しました。それでも、社内外の多くの専門家の知見を借りながら、自身がプロジェクトの主体となって乗り越えることができました。海外事業の買収を最初から最後までやり遂げたこの経験は、今後の大きな糧になると確信しています。
企画業務は、「考えること」や「提案すること」を通じて価値を生み出せる点に、面白さがあります。特に当社のような総合化学メーカーでは、展開する事業も扱う製品も多種多様です。先ほどのスーパーエンジニアリングプラスチックスも、自動車部材、IT関連部材、医療系部材などに使われており、この3分野だけを切り取ってみても、それぞれに市場の特性や競合の動向が異なります。
このように、製品ごとに前提条件が異なる中で事業の勝ち筋を考える仕事は、常にフレッシュな気分で取り組むことができ、一つひとつの仕事が新しい経験や知識を得られる場となります。さらに、当社の事業企画に携わる部署は少人数で編成されているため、若手のうちから責任のある仕事や幅広い仕事を任せてもらえます。事業企画の仕事はどの企業にも存在しますが、当社でこの業務を担う醍醐味は、こうした点にあると個人的には考えています。
Chapter05
入社当時よりも高い視座、
広い視野を身に付けることができた。
私は現在の仕事にやりがいと満足感を持っているので、今後も事業企画という職種を突き詰めていきたいです。そのためには、今後もさまざまな事業や製品に携わる経験を積むことが重要だと考えていますし、また、商習慣の異なる海外での駐在経験も必要だと感じています。こうした幅広い経験を積んだ先に目指すのは、事業企画のスペシャリストになること。M&Aをする時も、設備投資をする時も、分からないことがあればこの人に聞けば大丈夫。社内でそう言ってもらえるような人材になりたいです。
振り返ると、学生時代とは比べものにならないほど成長したと感じます。特に実感しているのは、物事を大局的に捉えられるようになったことです。入社当初に比べて高い視座と広い視野を身に付けたことで、一つひとつの業務の背景や意義、将来的なインパクトまで俯瞰して考えられるようになり、ますます仕事が面白くなってきました。
これまでに触れてきたとおり、当社は多様な事業領域と多彩な製品群を有しており、その内容は時代とともに変化しています。このような環境は、自己成長やキャリア形成の機会が豊富な職場だと言えるでしょう。成長意欲の高い方々にご参画いただき、共に新しいことにチャレンジできる日を楽しみにしています。
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