Interview住友化学の社員たち
事務系
積極的な対話を積み重ねることで、
金融機関との強固な信頼関係を築いていきたい。
財務
財務部
2015年入社/法学部 法学科
Chapter01
長く働くなかで、さまざまな仕事に出会えるのではないかと思った。
小学生のころからテニスをしていたので、大学でもテニスサークルに入るつもりでした。ところが、サークル数のあまりの多さに迷っていたとき、たまたまスカッシュのサークルを見つけ、体験してみたところ、想像以上に楽しく、すぐにスカッシュをはじめることにしました。スカッシュは運動量がテニスの2倍とも言われていて、とても体力がつきました。就職活動を無事に乗り切れたのも、スカッシュで培った体力のおかげだと思っています。
就職活動は、製造業を中心に進めました。父がメーカーに勤めており、モノづくりの楽しさや社会に与える価値について語る姿を見て育ったことが大きく影響しています。中でも化学メーカーに興味を持ったのは、産業の基盤を担い、さまざまな分野で商品を生み出している点に魅力を感じたからです。特に住友化学は100年以上にわたり、幅広い事業や製品を展開してきた実績があり、これから自分が長く働く上で多様な仕事を経験できると感じました。また、私自身、変化に柔軟に対応できるゼネラリストになりたいと考えていたので、住友化学は理想的な環境だと思いました。
最初の配属先は愛媛工場の購買部で、私の希望です。企業説明会で当社の購買部の方から、「モノづくりに近い仕事だ」と聞き、興味を持ちました。実際、愛媛工場に勤務したことで、プラントや製品、技術系社員の仕事など、いわゆる「現場・現物・現実」を学ぶことができました。現在は、財務部でさまざまな数字を扱っていますが、数字を通して現場をリアルにイメージできるのは、購買部での経験があったからこそだと思います。購買業務で得た知識や視点は、現在の業務を進めるうえでも大きな支えになっています。
Chapter02
銀行からの資金調達、
契約管理に加え、借入以外の調達手法も担う。
現在所属する財務部は、企業活動を支える資金の管理を担う部署です。日々の入出金管理をはじめ、金融機関からの資金調達、グループ会社を含めたグループ全体の資金運営、さらに中長期の財務計画に至るまで幅広く関わることで、当社の経営基盤を安定させ、持続的な成長と企業価値の向上を支えていくことを役割としています。
中でも私は間接金融を担当しており、銀行からの資金調達や銀行との契約管理を行っています。各金融機関に対し、当社の経営状況や決算内容、足元の事業環境について説明しながら、交渉や折衝を行う場面も多く、責任の大きさを感じながら日々の業務に取り組んでいます。
また、金融市場の混乱といった予期せぬ事態によって資金調達が困難になるリスクに備えたバックアップラインを確保することに加え、売掛債権のファクタリングも含む、銀行借入以外の多様な資金調達手段を日頃から準備しておくのも私の仕事の一つです。こうした取り組みを通じて、安定した事業運営を支えていくことも財務部の重要な役割です。
長く続いたゼロ金利政策が終わり、金利が上昇局面にある中で、自己資本と有利子負債による利息負担のバランスを、いかにうまくコントロールするか。ROIC経営(投下資本利益率を指標に用いた経営手法)の再徹底を会社の方針として掲げる中で、いかに資本効率を最大化していくか。財務部に対する期待の高まりを受け、私も身の引き締まる思いで業務にあたっています。
Chapter03
契約継続の可否が不透明な状況で進めた、
銀行との契約交渉。
銀行との契約更新を初めて担当したときのことを、私は今でもはっきりと覚えています。この契約は複数の銀行で構成されており、当社の資金調達を支える重要なバックアップラインでしたが、当時は業績が厳しく、契約継続の可否が不透明な状況でした。そのため単なる手続きではなく、銀行が納得できるまでの条件変更や当社の将来性を自分の言葉で説明し、更新に向けた交渉を進めていく必要がありました。
ところが、担当である私は、異動して間もなく、知識が追いついていませんでした。銀行が話す内容が分からず、先方からの説明を、契約変更案としてそのまま上司に伝えてしまいました。すると上司から、「これは相手の主張か、あなたの考えか」とのひと言。私は目が覚めるような思いがしました。どこか新入社員のような気分で仕事をしていた自分を猛省するとともに、上司の表情からそれは激励の言葉であると理解しました。
これまでの経験を活かし、今の自分にできることは何か——。私は迷わず受話器を取り、銀行の担当者に電話をかけました。取引先に教えを請うことこそが、コミュニケーションを深め、知識を獲得する一番の近道であることを、購買の業務で実感していたからです。
私は異動してきたばかりで知識不足であることを素直に詫び、一から勉強させて欲しいと相手にお願いし、それ以後は自ら頻繁に連絡を取りました。契約条件の背景や銀行の意図、一般的な契約と当社特有の事情、審査の際にプラスとなる材料など、コミュニケーションを重ねることでポイントを理解していきました。一方で、理解が曖昧な部分は、過去案件の資料と照らし合わせ、先輩や上司に確認しながら、一つずつ整理していきました。
そして気づけば、銀行の要望に可能な限り対応しつつも、当社として許容できない条件については明確に伝えられるようになっていました。その上で、当社として満たせる条件や銀行が譲れる条件など、そうした一つひとつの合意を丁寧なコミュニケーションで積み上げていくことで、最終的に契約更新へと進めることができました。
Chapter04
誰も置き去りにしないという環境から生まれた当社の風土。
銀行との契約更新を初めて経験したことで、財務の仕事もまた、人との信頼関係の上に成り立っていることを学びました。金融機関と議論を重ねることは、当社の事業や財務基盤に対する客観的な視点を養い、自社の経営に対する自らの考えを深めていくことを知りました。そうして深めた考察を経営層に対し自分の言葉で述べ、自社にとって最適な選択へと導くためには、高度な調整力が必要であることを教わりました。この一連の経験を通じて、財務の仕事の醍醐味を強く感じることができました。
実は入社前、私は当社に堅実さや誠実さを感じていたため、堅い会社で、社員は淡々、黙々と業務を進めているイメージを抱いていました。ところが実際は、どの職場も和気あいあいとした雰囲気で、財務部も例外ではありませんでした。もちろん、堅実さや誠実さは当社らしさであり、各職場には正しい手順で確実に業務を進めていく文化が根付いています。それが社外から信頼を寄せられる源泉となっているのも事実です。
しかし、和気あいあいとした雰囲気こそが、当社の社風であると私は思います。なぜなら、誰かが困ったときには周囲が支え、誰も置き去りにしない環境から生まれた風土であることを、私自身が身をもって感じてきたからです。
財務部に異動した当初、私は右も左も分からない新人同然でした。しかし、キャリアとしては入社10年目。先輩や上司も扱いに困るだろうと思っていました。けれども、実際は、私が何を尋ねても嫌な顔一つせず指導してくれましたし、財務部の在籍期間が長い後輩も、親身になっていろいろと教えてくれました。そうした周囲の温かいサポートがあったからこそ、私は慣れない業務も正しい手順で確実に進めていくことができました。これはきっと他の部署においても同様のはずであり、ゼネラリスト志向の私にとって、異動しながら長く働き続けられる会社であることを再認識する経験となりました。
Chapter05
入社する人たちと、
一人の人間として一緒に成長していきたい。
私は財務としての専門性をさらに高め、社外との対話を通じて自社の信頼を積み重ねていく役割を担っていきたいと考えています。金融機関との交渉においても、単なる条件調整に終始するのではなく、経営者目線で自社の現状と課題、今後のビジョンについて自らの言葉で伝えることで、強固な信頼関係を築ける人材になりたいと思っています。
さらに中長期的な観点では、財務部がマクロな数字を管理しているのに対し、経理部はミクロの数字を所管していますので、今後は経理部の業務にも携わりたいと思っています。その後は事業企画など、全社的な視点で会社の意思決定に関わる仕事にも挑戦し、会社の持続的な成長に貢献できる人材へと成長していきたいと考えています。
一方で、一人の人間としても、自らの人間性を磨く努力を重ねていきたいと思っています。当社には仕事ができるだけでなく、人間性も素晴らしい、尊敬できる人たちがたくさんいます。こうした環境に身を置いているからこそ、私もこのような人たちのようになりたいと素直に思います。これから入社する皆さんとともに、私も一人の人間として、一緒に成長していきたいと願っています。
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