チャレンジしたい職種や分野がある方が、一定範囲の業務につき、じっくり経験を積み、「その道のプロ」を目指すプロフェッショナルスタッフ。

この採用区分で働くイメージを膨らませることを目的に、2023年4月入社のプロフェッショナルスタッフ4名の座談会の様子をお届けします。

座談会の内容

●プロフェッショナルスタッフの入社前後のイメージギャップは?
●現在はどのような業務に携わっていますか? また、業務の中で頑張っていることは?
●仕事の中で大切にしていることは?
●プロフェッショナルスタッフを選んだ理由は?
●ちなみに、配属に関して心配していたことは?

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O.R

愛媛工場 新居浜第三製造部
生命環境学部卒

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I.S

情報電子化学品質保証室(大阪工場)
工学部化学・生命科学コース卒

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T.K

東京本社 IT推進部
情報理工学部

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Y.E

購買部(千葉)
文学部卒

【座談会テーマ.01】

プロフェッショナルスタッフの入社前後のイメージギャップは?

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I.Sさん:

1年目から責任のある仕事をさせてもらえることにイメージギャップを感じました。想像以上にやりがいを感じて働いています。プロフェッショナルスタッフは一定範囲の業務を中長期的に継続するキャリアになるので、専門知識や技術を追求しながら、習得していくことができます。

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O.Rさん:

私が感じたイメージギャップは、大きなプラント(工場)が先進的なデジタル設備で管理されていることです。プラントの中にいるのは限られた人数だけで、他の人は現場でなく離れた場所にある計器室でパソコンを使って遠隔操作することに驚きました。基本的な制御操作はシンプルですが、それゆえ慎重に、確認しながら操作することが重要だと感じています。

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T.Kさん:

ITインフラなど直接、化学の分野に関わらないような部門では、化学と全く切り離された環境で働くのかと思っていましたが、思ったよりも化学会社ならではの特徴を感じることができるということがイメージギャップでした。担当業務の中では携帯電話が防爆仕様 になっているなど化学業界ならではの特徴を知り、危険な物質を扱う部門における施策には強い責任を感じます。大きな企業をITで支える意識を持っています。

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Y.Eさん:

私がイメージギャップを感じたことは、発言がしやすいところです。いわゆる財閥系の企業 は年功序列というイメージを持っていましたが、実際は若手の意見も1つの意見としてきちんと聞き入れてもらえます。仕事で困ったことや不安な部分があっても、声をあげられる環境があります。イメージ通りだったのは人の良さで、面接時からの印象の通り、温厚で気さくな方が多いです。

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O.Rさん:

製造現場の方々も温厚です。ただ、現場ではルールを守らないと事故が起こることもあり、安全に対する高い意識があるので、温厚なだけでなく熱い想いを持った方が多いですね。先日、勇気を出して発言したことに対して「それええやん。O君に任せるわ!」と言ってもらえ、チャレンジさせてもらえることが嬉しいと感じました。

【座談会テーマ.02】

現在はどのような業務に携わっていますか? また、業務の中で頑張っていることは?

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I.Sさん:

情報電子化学品質保証室 電子材料品質保証部に所属し、大阪工場で製造されるフォトレジストの品質検査を行っています。

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T.Kさん:

フォトレジストって、どういうものですか?

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I.Sさん:

フォトレジストは半導体回路を作る際に使う材料です。シリコン基板の上にフォトレジストを塗布して薄膜を作ります。 フォトレジストは光によって性質が変化するため、薄膜上に光を照射することで、回路となる数十ナノメートルから数マイクロメートルの微細パターンを作製できます。 私の部署では、 作製した微細パターンの寸法や薄膜の厚みの測定、規格範囲に適合するかなど、様々な検査を行っています。

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Y.Eさん:

専門的で難しいですね。

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I.Sさん:

頑張っていることは、評価装置の点検やクリーンルーム内で管理されている温度・湿度・気圧を毎日確認することです。フォトレジストは非常に繊細で、わずかな環境の変化で検査結果が変わることがあるため、異常があればすぐに報告し対処しなければなりません。高い意識をもって業務に取り組んでいます。

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O.Rさん:

私は愛媛工場の製造部に所属し、水族館の大型パネルや車の素材などに使われるMMA(メチルメタクリレート)の生産管理や業務改善を担当しています。最近導入された防爆型のモバイル端末をデータの読み取りに活用し、DXで化学プラントの合理化を図るなど幅広い業務を行っています。今心がけて取り組んでいるのは、プラントで実際に設備を動かすオペレーションスタッフとの信頼関係を築くことです。信頼を得ることでトラブルの有無や実際の状況についてより密なコミュニケーションができると思っています。

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Y.Eさん:

私は千葉の購買部に所属し、プラントや研究所の建設・維持に必要な資材・工事の発注を担当しています。プラント内の各所から購買依頼を受け、発注先の選定をし、見積書の受領後に価格や納期等を含んだ契約条件の折衝を行います。現在注力していることは、案件ごとのスケジュール管理です。24時間運転する化学プラントでの納期遅延は、操業機会のロスにより会社に大きな損失を与えかねないので、発注期限から逆算してスケジュールを管理しています。

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O.Rさん:

工場で製品を作りたい時に作れないのは大変困ります。トラブルが起きてもすぐに新しいものが入ってくるのは、Yさんたちのおかげですね。いつもありがとうございます。

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T.Kさん:

私はIT推進部に所属しています。全社の端末のセキュリティーを強化する施策を担当し、関連する認証技術の実現性の確認や、手順書・資料の作成、社員からの問い合わせ対応を行っています。情報分野に詳しくない方にも分かりやすく説明するには、専門用語を使わず、自分が考える以上に丁寧に解説する必要性を感じたため、その点を頑張っています。また、ソフトウェアを使いこなすには情報分野の専門知識が必要なので、分からないことは深堀りして根幹の部分から理解することにも力を入れています。

【座談会テーマ.03】

仕事の中で大切にしていることは?

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O.Rさん:

隙間時間を上手く活用して、現場のオペレーションスタッフの方々とコミュニケーションを取ることを大切にしています。プラントの業務改善を提案するにあたり、私は入社1年目でスタッフのみなさんには知識も経験も敵わないため、まず関係性を深めて信頼関係を築こうと思いました。

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T.Kさん:

確かに、信頼関係が大切ですよね。そのために、具体的にどんなことをしていますか?

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O.Rさん:

休憩室に足を運び、仕事の話に雑談も交えて互いの距離を縮めることを意識しています。おかげで、 プラントに直接関わる人にしか分からない悩みを話してもらえたりするようになりました。関係性を築いたことで、仕事がスムーズに進められるようになったと思います。

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Y.Eさん:

私も、購買部で様々な方々と関わる仕事をしているので、社内外の関係者と日頃から良好な関係を築くことを大切にしています。社内では工場の様々な部門の方と購入品の仕様や納期について相談し、社外では取引先と納期の調整や価格交渉をしています。メールと電話でのやり取りが多いのですが、顔が見えないからこそ、自分の目的と意図をしっかり伝えるように心がけています。そうすることで相談や質問がしやすくなったと感じています。

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T.Kさん:

IT推進部で新しい業務を覚えるときには、原理原則を押さえることを大切にしています。今、私が担当しているセキュリティー施策は住友化学の全社員が関わるシステムなので、様々なパターンの問い合わせがあります。原理原則を押さえておくことで、想定外の動作やエラーが出ても原因のアタリがつけやすくなり、素早い状況把握と対処ができるようになった実感があります。

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I.Sさん:

私が関わっているフォトレジストの品質検査は会社の信用や信頼に深く関わるものなので、業務で必要な知識や技術に関する不明点は必ず誰かに確認するよう心がけています。

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O.Rさん:

かなり専門性が必要な仕事だと思いますが、大学で学んだ知識を活かされているのでしょうか。

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I.Sさん:

大学では化学を専攻していましたが、フォトレジストに関しての知識は全くありませんでした。初めは知らないことだらけでしたが、上司や先輩方に都度質問する中で、少しずつ知識を深めている状況です。最近は品質検査作業を担当する方へ基本的な手順を教える機会も出てきたので、今後も様々な方の知識や経験を吸収し、道を極める糧にしたいと思っています。

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Y.Eさん:

もう教える側って、早いですね!

【座談会テーマ.04】

プロフェッショナルスタッフを選んだ理由と今後の展望は?

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T.Kさん:

自分の強みとなる分野で実力をつけられることに魅力を感じてプロフェッショナルスタッフを選びました。クリエイティブスタッフの場合は様々な部署で経験を積み、社会人としての総合力を上げられることがメリットだと思います。大学時代から情報系を学び、1つの分野で実力を伸ばし、業務を追及していきたいと考えていたので、特定の職種で経験を積み上げられるプロフェッショナルスタッフが合っていると感じました。「この会社でこの分野は自分がやる」という分野を持てるように、努力を継続しているところです。今後は、プロジェクトを一人で適切に進められるようになりたいです。また、先ずは1つの分野を極め、最終的には複数の分野にわたって人から頼られる存在になりたいです。

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I.Sさん:

私も同じで、様々な部署を経験して成長する働き方ではなく、特定の分野を長期的に継続して技術や能力を培っていく働き方を希望していました。これまで水泳を12年、バドミントンを7年続けていて、続けた年数だけ力もついたので、今後も継続して技術を磨きたいと考えています。仕事も同様に、継続することが技術や知識の向上に繋がると思い、「一定範囲の業務を極める」プロフェッショナルスタッフを志望しました。今後は、フォトレジストに関する知識や装置の異常があった際の対処方法など限られた人しか持たないスキルを身につけ、疑問には何でも答えられる人になりたいです。

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O.Rさん:

私も同じで、長期的な経験を通して職種のプロフェッショナルを目指す方針が自分に合っていると思い、選択しました。大学時代に塾講師のバイトリーダーをしていた頃、自分が乗り越えてきた経験を踏まえてアドバイスしたことで後輩や生徒から頼られ、活気のある教室へと変わりました。仕事においても、いずれ「この分野ならOさんに聞けば良い」と思われるプロフェッショナルになりたいです。

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Y.Eさん:

私は小学校から高校まで10年間バスケットボールを続け、1つのことを極めてきた経験からプロフェッショナルスタッフを選択しました。職種を越えた異動がないので、業務内容を着実に理解して成長し、その道のプロになるという目標があります。 文学部卒ですが購買に興味があり、身の回りの多くの製品を作る化学メーカーを下から支えていきたいと考えて住友化学に入社しました。自分の仕事は小さくても、いずれは大きなものに繋がっていく感覚があります。今後は後輩ができますし、購買部内で誰からでも必要とされる人材になりたいです。

【座談会テーマ.05】

ちなみに、配属に関して心配していたことは?

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O.Rさん:

愛媛に配属が決まった時は地元を離れて暮らすことがとても不安でしたが、職場には県外の出身者が多く、みなさん仲良くしてくださるので、安心して仕事に取り組めています。 休日は同僚と松山・香川・岡山・広島をドライブ、釣りをするなど、新しい趣味が増えました。自転車より車の方が便利なので車を買いました。愛媛の寮はとても綺麗で、釣りの後にさばいてもらった魚をキッチンルームで集まって食べるなど、楽しく過ごしています。

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I.Sさん:

プロフェッショナル職の同期は本社や地方の工場など配属がバラバラになったため、最初は正直言って不安がありました。しかし、私が配属となった部署には歳が近い先輩方もいますし、歳が離れていても優しく接してくださる方ばかりなので、今は不安なく働けています。社員の方々の人柄が良く、働きやすい環境だと実感しています。最近は休日に先輩と水泳やスノーボード、飲みに行くなどしています。

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T.Kさん:

私は東京本社の配属ですが、同じ部署に同期が3人(クリエイティブスタッフも合わせると4人)いて、採用区分に関わらず仲良くしています。別の部署に配属された同期とも出張の際に会えますし、楽しく過ごしています。地方に赴任した経験がある人からは地方の生活が楽しかったという話をよく聞くので、地方勤務にもポジティブなイメージを持っています。

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Y.Eさん:

私は地元を離れ千葉に配属になったため、初めの頃は友人もおらず、心もとなかったです。しかし、「就職をきっかけに今まで体験できなかったことを体験できる」と考えると前向きな気持ちになりました。「住めば都」とも言いますし、配属地で幅広い職種や年齢の方と交流を深められるチャンスでもあります。先日、初めて先輩にゴルフの打ちっぱなしへ連れて行ってもらいました。新しい趣味などを通じてこれからも職種や年齢問わず、交流を深めていきたいです。