People | クリエイティブ技術系

毎日の積み重ねを

大切にしながら、

化学で世の中に

変化を生み出せる

ものを

作りたい

【入社動機】

「化学で世の中に活かせるものを作りたい」という想いを実現する環境として、住友化学で働くイメージを持てたこと

大学院で研究していた有機合成の専門知識や実験スキルを活かして、化学で世の中に活かせるものを作りたい。例えば、化学繊維が繊維としての形状だけでなく人々の寒さを和らげる価値を生み出したように、化学には身近な生活の小さな変化から世の中全体に影響する大きな変化まで起こせる可能性がある。そんな思いが就活当初からあり、総合化学メーカーへの就職を希望していました。

住友化学に惹かれた理由は3つあります。1点目は、大学で学んできた有機合成が深く関わる農業分野や情報電子化学分野に力を入れていたこと。2点目は、住友化学の事業領域の広さから、将来的に有機合成以外の分野の知見も深められる可能性を感じたこと。

そして3点目は、住友化学で働くイメージが湧いたことです。インターンに参加した際に感じた職場の雰囲気や社員の方々の誠実な対応を通じて、この会社で働きたいと思うようになりました。

【仕事内容】

新規材料のプロセス開発研究

新規事業の創出を目的とする先端材料開発研究所で、塗布型高分子有機EL材料の開発プロジェクトの一員として、プロセス開発研究を担当しています。世の中に新規化学製品を送り出すためには、探索研究を行う部署において新規事業化のために機能を有した化合物を開発した後、プロセス開発研究を行う部署において、安全に、安定的に生産できる製造プロセス、製造方法を研究、開発することが必要です。

小型の有機ELパネルはスマートフォンのディスプレイに採用されるなど、世の中に普及していますが、今後、大型の有機ELパネルを普及させていく上では、コストや生産性に優れる塗布型高分子有機EL材料に大きな期待が寄せられています。

つまり、塗布型高分子有機EL材料は、大型の有機ELディスプレイを更に普及させていく上で重要な役割を担うものです。更に超薄型でフレキシブルという新しい価値を生み出す有機ELディスプレイは私自身の「化学で世の中に活かせるものを作りたい」という思いと重なるため、プロジェクトの一員であることに大きなやりがいを感じています。

【印象に残っているエピソード】

合成難易度の高い新規材料の製造方法の検討

合成難易度の高い分子構造を持つ青色発光材料の製造方法を確立し、製造方法を特許化できるところまで到達できたことが印象に残っています。

探索部署が画期的な青色発光材料を見出し、製品化に向けたプロセス開発を私が担当することになりました。これまでにあまり扱ったことのない分子構造を持つ化合物であったこともあり、大きなやりがいを感じていた反面、検討過程では多くの課題に直面しましたが、その度にチームでディスカッションをしながら考察を繰り返しました。

時にはチームの枠を超えて社内の研究者に相談したり、実験だけでなくDXを活用して機械学習や計算科学などデジタルR&Dからのアプローチも行うなどの粘り強い取り組みを進める中で、新しい製造方法を確立することができました。

この新しい製造方法については、特許化に向けて出願準備を進めています。

これらの大きな成果を得られたのは、新しいことに挑戦させてくれる職場や、チームの枠を超えて相談に乗ってくれる社内の様々な分野の研究者の存在があったからこそ。この案件を通して周囲に支えられる形で自分の知識を広げることができ、成長に繋がったと思います。

【今後の展望】

今という毎日の積み重ねを大切にしたい

今後については、いろいろな選択肢に考えを巡らせている段階です。その上で私は、今という毎日の積み重ねを大切にしたいと考えています。

それは、今の自分が出せる最大限の力で仕事に取り組むことで自身のキャパシティが大きくなっている実感があるからです。毎日の積み重ねというものが、将来自分がどこまで自身のキャパシティを大きくできるかというところに繋がっているのだと思います。

また、今後どのような部署に異動したとしても、今のチームメンバーや他部署の人と関わる可能性は高いと思うので、将来の自分のための人脈作りと考え、社内の関係性や信頼関係をしっかりと築くことも毎日の積み重ねとして大切にしています。

【大切にしている軸・価値観】

仕事に最大限の力で取り組むこと、その上で、仕事を抱え込みすぎないこと

私は毎日の積み重ねが大切であるという考えから、仕事に対して最大限の力で取り組む一方で、仕事を抱え込んで滞らせず、きちんと回していくことも大切にしています。

自分では処理しきれない範囲の仕事まで一人で抱え込んでしまうと、チーム全体の仕事が進まなくなってしまいます。

仕事をする上では「自分が引き受ける範囲」と「他の方にお願いする範囲」をしっかりと考え、自分のキャパシティが限界に達する前に、周囲の頼れる仲間に積極的に相談して、仕事を滞りなく進めるようにしています。