People | クリエイティブ事務系

自社と

取引先の

利害の対立を

調整する

ために、

言いづらいことを

はっきり

伝えながらも

双方が

納得できるよう

交渉を進める

【入社動機】

挑戦し続けていた住友化学の在り方×社員の方々のフレンドリーな雰囲気

就活当初から「ひとつの企業で長く働きたい」という軸を持っていました。そして、この軸を充足する企業を探すうえで、企業が長期間にわたって存続・発展し続けるためには「技術革新によって、短期スパンで変わり続けるビジネス環境の変化に適応すること」が大切であると考えました。

この考えをもとに業界研究を進めるうちに、総合化学メーカーには、それぞれのコア技術を活かすことで、社会のニーズの変化に合わせた独自性のある製品を開発していける強みがあることがわかってきました。

この「変化に対するしなやかさ」は、まさに短期スパンで変わり続けるビジネス環境の変化に適応するうえで必要となるものであると感じ、総合化学メーカーを志望するようになりました。

その中で住友化学を選んだのは、創業100年を超える歴史ある総合化学メーカーであるにも関わらず、変化に挑戦し続けるそのあり方に惹かれたからです。

私が就活をしていた当時、住友化学は、サウジアラビアに世界最大級の石油精製・石油化学コンビナートを建設するプロジェクトを進めていました。創業から100年経った企業が社運を懸けて一大プロジェクトに挑戦していることを知り、強く感銘を受けるとともに、自分もその一員として一緒に挑戦したい気持ちが強くなりました。

また、社員の人たちのフレンドリーな雰囲気に魅力を感じたことも入社を決めた理由のひとつです。他の企業の面接ではこちらを見定めるような態度の面接官が多かった一方で、住友化学では、「面接を通して住友化学の事業に興味が持てるか」「自分たちと一緒に仕事をしたいと思うか」を丁寧に確認してくださいました。「本当に面接なのか」と思うほど終始フレンドリーに接してもらい、「こんな人たちと一緒に仕事をしたい」と感じたため、入社を決意しました。

【仕事内容】

プラントの操業を支えるために、コストダウンの余地を考え続けること

私は、愛媛工場の購買部に所属しています。

本社の購買部が機器本体やプラント一式の調達をするのに対し、工場では、機器・配管の取り付け工事、保守点検工事、部品や消耗品といったものを発注するという、プラントの操業を支える役割を担っています。
私は現在、機械装置の保守点検工事や配管工事の発注を主に担当しています。プラント担当者から依頼を受け、取引先と購買条件や納入条件を調整し発注します。

両者の提示した条件が合わない場合は、丁寧に状況を整理し、互いが納得する条件を目指し交渉を重ねます。

また個別の案件だけでなく、部全体や工場全体にインパクトを与える仕事もあります。例えば、保守点検工事に関する年間契約のような、大型案件を検討することもあります。契約期間が長く、数億円単位の案件になることもあるため、工場に与えるインパクトが大きく、難しいながらもやりがいのある仕事です。さらにはデジタルツールを活用することで、部内に蓄積されたデータを可視化し、生産性の向上につなげるような取組みも行っています。

相対する利害の間に立ち、WIN-WINの解決策がないか考え続けることで、会社の利益につなげていきます。

【印象に残っているエピソード】

粘り強く交渉を重ね、予算内で機器の発注を実現したこと

当社と取引先の利害が一致せず、調整が難航した案件のなかで印象に残っているものがあります。

ある電気機器の購入を担当したときのことです。購入数量がまとまっていたためコストダウンの可能性が高いと感じ、取引先と交渉を始めたのですが、希望する金額が得られず平行線の状態が続きました。

私は、「交渉を前に進めるためには相手方の状況を詳しく知る必要がある」と考え、取引先に「勉強させてください」と頼み込み、製品の製造過程や原価構成についての情報を収集しました。その情報を元に、どのような条件であれば希望する価格を実現することができるのか、徹底的に交渉を続けました。

その結果、「納入を1回にまとめることで、製造ラインの効率化ができる」ということが明らかになり、当初見積金額から大きな値引きを引き出すことができました。

当初は手の施しようがないように見受けられた案件でしたが、多角的な視点から分析することで打開策を打ち出すことができ、予算内で発注するだけでなくコストダウンを実現することにも成功しました。

現在も当時の経験を活かし、粘り強く交渉を続けることを心がけています。

【今後の展望】

多面的な視点で分析できるバランス感覚のある人材になりたい

これまでは、商品の発注側としての経験を積み重ねてきました。今度は、受注側の立場を経験することで両方の視点を兼ね備えたバランス感覚のある人材になりたいと考えています。

また、長く勤めあげたいという軸に沿うために自社の製品や事業をしっかり理解しておきたいという思いもあります。そのため、将来は製品の販売や事業企画といった仕事に携わりたいです。

購買部で経験した、利害関係のある組織の間に立ってベストな条件を引き出すという経験は、今後どのような職種に就いたとしても活かせると確信しています。

【大切にしている軸・価値観】

納得感を持って仕事に取り組む

納得できないと感じたことをそのままにせず、率直な意見を伝え、建設的に議論することを大切にしています。

仕事は限られた時間のなかで進める必要があるため、必ずしも全員が納得することができない場合があるのは事実です。しかし、ぎりぎりまで最善を目指して議論したことは、次の仕事に必ずいい影響を与えると考えています。

共に働く社員の人たちは、私の意見を受け止め、いつも建設的に議論をしてくれます。このような環境で仕事ができていることに、とても感謝しています。